転職面接の際、よく聞かれる質問の1つに「あなたの強みを教えてください」という問いがあると思います。

さて、それほど重要な転職面接における「強み」をどう答えるか?について解説を行いたいと思います。
目次
ポテンシャル採用こそ自分の強みを転職面接で語るべし
これは、実際に面接をしている私の意見にはなりますが、ポテンシャル採用は、これまでのキャリアを聞いても期待するような回答は得られないでしょう。そもそも、そのような実績もないので聞くだけ無駄だと思っています。
だからこそ、キャリアがない人材は、これから自分が本当に育てたいと思える人材なのか?を見極めるために「あなたの強みを教えてください」という質問を投げかけます。
そのため、高卒でまだキャリアがない方や異業種への転職を望んでいる方は、下手に実績を語るよりもしっかりと自分の強みを伝え、配属予定の部門責任者にインパクトを与える方が重要であると考えられます。
転職面接で自分の強みを語る際のポイント
上記のことから、転職面接における自分の強みは「育てたい」と思わせることができるかどうか?という点がポイントになります。よくある自分の強みは以下のようなことが挙げられますが、正直あまり刺さりません。
- 私は素直で何事もまずは実行する点が強みです
- ポジティブに物事を受け止めることができます
- チャレンジ精神が豊富で行動力が武器です
などなど、実際そうなのだと思いますが、教科書的な回答ですし、1000人に質問すれば800人くらいは似たような回答する感覚です。なので、悪い印象を与えることはありませんが、記憶には残らないのです。

ぶっちゃけ、普通の回答なので、なんで?どうしてそう感じたの?みたいな深堀の質問することになります。そうすると、大体は、前職では◯◯について努力してまして〜とか、学生時代は〜みたいな、またまたよくある話を聞かされる訳ですね。
あーそうなんですね。くらいしか思わないのが本音です。大企業とか同じような人間を集めたい環境なら良い回答なのかもしれません。知りませんが。
転職の際に刺さった「自分の強み」を一挙公開
では、私が実際に面接をしていて、今でも記憶に残っている素晴らしい「自分の強み」をご紹介したいと思います。大企業だと落ちてしまうかもしれませんが、2つだけご紹介します。
何もできませんが圧倒的な努力だけは出来ます
笑ってしまいました。何も出来ないけど努力はできる。って努力ができれば何かしらできるでしょう。と思わず突っ込んでしまった記憶があります。
そのあと、言われたのが、「まだ経験も実績もないし、御社の事業に貢献できることは何もありません。ただ、誰よりも努力し結果を出す。ということだけは約束できます。この自身こそが自分の強みです!」と言われました。
なるほどなー。っと思ったのです。
そんな彼は現在、新規事業の責任者としてバリバリ活躍しているので、言っていたことは嘘では無かったようですね。
努力しないで失敗はしません。努力して失敗することが出来ます
こちらもグサッと刺さった言葉です。
自らがまだまだ未熟であることを受け入れ下手に見繕うこともせずに素直に自分の良さをPRできる。その言葉選びのセンスに脱帽しました。正直、一瞬でファンになったことを覚えています。
残念ながら、逆に内定辞退をされてしまいフラれてしまった訳ですが、その後、私の知り合いの会社で幹部まで出世したようです。やはり、本当にできる人は実績がない未熟な時でも話す内容は違うと言えます。
自分の強みは努力と素直だけ
上記の2つの「自分の強み」は冷静に見ると「努力」と「素直」というだけです。
なので、よくある「自分の強み」を言い換えただけ。にしか見えない人も多いことでしょう。ただ、それが教科書を丸暗記した言葉なのか?自分自身と向き合い導き出した答えなのか?は聞いている側も一瞬で分かります。
「努力」と「素直」に固執する必要はありませんが、自分の強みを考えるときに必要なのは、「自分の強みってなんだろう?」と考えるのではなく、「自分は何を大切にしているのか?」という軸で考えることをおすすめします。
強みで考えると、どうしても教科書的な回答になりますが、自分が大切にしていることは、あなたが把握していない強みである。というケースが多いのです。
雇ってください!の一言で採用した超ポテンシャル人材の自己PR術
少し軸はずれてしまいますが、転職面接でよく聞かれる質問に「最後に質問はありますか?」という内容があります。
これも、面接の教科書では、事業に関することをいくつか質問を用意しておく。給与などの話をしてはダメ。などの記載がありますが、実際しょうもない質問ばかりでうんざりしていました。
そのような時に1人だけ、「質問はありませんが、僕を雇ってください!!」と叫んだ人がいました。面白すぎました。その人は実績も学歴もない人で新卒1社目を6ヶ月で退職した転職弱者なのですが、その一言で惚れて採用しました。
結果、売り上げの30%を作る部門の責任者まで昇格してくれました。成長スピードも尋常ではなく、自分の勘を信じてよかったなと思ったのです。
まとめ
転職面接は自分の強みを自分の言葉でしっかりと語れることでキャリアのない若手人材でも十分に採用をしてもらえることは可能と言えるでしょう。
下手にカッコつけてはいけません。キャリアがないことくらい履歴書と職務経歴書を見れば分かりますし、会えばある程度の人材イメージは想像がつきます。加えて言えば、そこまで面接が絶望的な人もあまりいません。
結局は、「コイツと働いてみたいな。育てたいな。」と思わせることが重要になりますので、面接対策は入念に行いましょう。転職エージェントであればこのような面接対策も実施してくれることからとりあえず登録してみる。という選択もあるでしょう。
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- 20代前半でもキャリアに自信あり:マイナビジョブ20’s
- 老舗の転職エージェント:DODA
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- キャリアに自信は無いけど状況を変えたい:ハタラクティブ
私自身も部門責任者として面接は週4〜5回くらい行いますし、以前は人事も担当していたことから面接回数はこれまでで1000回近くは行なっていると思いますが、ポテンシャル人材こそ「あなたの強みを教えてください」という質問をします。